虫歯の症状と進行度合い
進行の 度合い |
症状 |
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C0 | 【歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁っている状態】
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C1 | 【エナメル質がさらに溶け、歯の表面が黒ずんでいる状態】
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C2 | 【虫歯が象牙質まで進行している状態】
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C3 | 【虫歯が神経まで達した状態】
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C4 | 【歯の大部分が溶けてなくなり、歯根にまで及んだ状態】
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虫歯の見分け方
歯の健康を守るには、早い段階で虫歯を見つけて、適切な治療することがとても大切です。
虫歯を自分で見つけるためには、「痛みの引き方」「見た目の特徴」に着目することがポイントとなります。
『痛みの引き方』から見分ける
歯に痛みがある場合、主に「虫歯」の可能性と「知覚過敏」の可能性が考えられます。
知覚過敏は、虫歯と同じように痛みを感じますが、その痛みがすぐに引くという特徴があります。
また、歯のひび割れや歯ぐきの後退がある場合は知覚過敏の可能性があります。
知覚過敏とは
歯・歯ぐきの表面が過敏に反応し、空気や熱さ・冷たさ、甘さや酸っぱさなどの刺激に対して痛みを感じるものです。
歯ぐきが下がったり、歯の表面が削れたりすることで、歯の神経に刺激が伝わるため起こります。
『見た目の特徴』から見分ける
歯の見た目の変化でも、虫歯の早期発見が可能です。
初期には、歯の表面に「白く濁った斑点」が現れることがあります。
放置すると茶色い色素が付き始め、最終的には黒い穴があきます。
奥歯は溝が多く、歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりやすいため虫歯になりやすい場所です。
歯の表面に溝や凹凸がある場合も同じように注意が必要で、歯の表面が黒ずんでいる場合は、虫歯が深刻化している可能性があります。
放置すると歯の痛みや腫れ、最悪の場合は歯を失うことにもつながります。
早期発見・早期治療のために、歯に少しでも異変を感じたら、歯医者さんに相談してください。
さらに、歯科医院は患者さんでは見つけられない虫歯の発見が可能です。
症状がなくても定期的に検診やメンテナンスを受けて、健康な歯を保つことが大切です。
急な歯の痛みもご相談ください
急患・新患の方も、お気軽にご連絡ください。
「今受診したい」と思われた場合にはまずお電話ください。
診察可能な日時のご案内をさせていただきます。
急な歯の痛みの原因
虫歯
虫歯ができるのは、酸によってエナメル質が溶かされてしまうためです。
虫歯になり歯に穴があくと、神経が刺激されて痛みを感じます。進行させないためには、早期発見・早期治療が大切です。治療が早ければ早いほど、治療の痛みも少なくなります。
歯周病
歯と歯ぐきの周囲に炎症が起きるのが歯周病です。
症状には、歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつき、噛む時の痛みなどがあります。
主な原因は「歯垢、歯石が溜まること」で、予防や早期治療のためには、定期的な歯科検診と丁寧なセルフケアが大切です。
知覚過敏
歯ぐきが後退したり、歯が削れたりすることで、歯の神経が刺激を受けやすくなった状態です。
冷たいもの、熱いもの、甘いものなどで歯に痛みを感じます。症状に合った歯磨き粉の使用や正しい歯磨き、薬剤を塗るといった方法で改善することができます。
親知らず
奥歯の一番後ろに生える親知らず(智歯)は、正常に生えないと、歯ぐきへの圧迫や、他の歯との接触により痛みの原因となることがあります。抜歯が必要になることもありますが、患者さんの状態によっては積極的な抜歯をおすすめしない場合もあります。
根尖性歯周炎
歯の根の先にある歯周組織の感染が原因で起こる根尖性歯周炎は、感染が進むことで、歯ぐきの腫れや、噛む時の痛みなどを引き起こします。
抗生物質の使用やで炎症が治まったり、根管治療によって改善する場合があります。
歯根破折
強い衝撃、噛み合わせの異常、虫歯の進行などで歯根が破折する(折れる)ことがあります。
歯の神経が刺激され、痛みを感じる場合もあります。
早期治療が必要となりますので、できるだけ早くご相談ください。
当院の虫歯治療
健康な天然歯は、何ものにも代えがたい価値があります。虫歯治療においても、歯を削る量を最小限に抑えることは、その歯の寿命を延ばすことにつながります。
また、歯をできるだけ抜かないことは、お口の健康寿命を延ばすことにもつながります。
歯をできるだけ削らない・抜かないため、当院では以下のような取り組みを行っています。
拡大鏡を用いた精密治療
当院では、保険診療・自費診療ともに、症例に応じて拡大鏡を使用します。
拡大鏡によって視野は5~7倍に拡大されるため、虫歯などの異常を早期発見・早期治療することができます。
また虫歯治療においては、虫歯部分だけを精密に削り、健康な歯質を最大限残すことが可能です。
エキスカで手動の虫歯除去
高速回転する「タービン」で虫歯部分をすべて削ろうとすると、どうしても過剰な切削が生じます。
そこで当院では、健康な歯質の近くでは、手動で歯を削る「エキスカ」を活用しています。
虫歯部分のみを正確に切削できるため、健康な部分を削り過ぎてしまう心配がありません。
また、タービンの振動や、キーンという不快な音もなく、患者さんの身体的・精神的ご負担が軽減されます。
虫歯だけを染め上げる検知液
当院では、虫歯に感染した歯質のみを赤く染め出す検知液を使用しています。
染色部分だけを削ることで、健康な歯質を最大限残せます。
定期健診と予防歯科
虫歯や歯周病を予防できれば、歯を削る必要はなく、歯周組織がダメージを負うこともありません。
定期健診では、「治療が必要にならないこと」を目指し、患者さんお一人おひとりに合った予防処置を提案いたします。
二郎歯科で行う痛みの少ない治療
歯医者嫌いになってしまう原因の1つに、「治療の痛み」があります。
治療が痛ければ、恐怖心が生まれ、ますます足が遠のいてしまいます。
当院では、次の11の取り組みによって、この「治療の痛み」を抑えた歯科治療を行っています。
また当院では、患者さんにとって一番よい治療の選択肢をご提案し、「これからどのように予防していくか」を一緒に考え、対策をしていきます。
治療の痛みや、歯医者さんへの恐怖心が原因で歯医者から足が遠のいてしまった人も、安心してご相談ください。
表面麻酔で針の痛みを軽減
局所麻酔をする時には、注射針が刺さる痛みがあります。
当院では、注射前に歯ぐきに表面麻酔を塗ることで、針による痛みを軽減しています。
細い注射針を使用
注射の痛みは、針が細いほど軽減されます。
当院では、33ゲージという極細の注射針を使用して麻酔を行います。
電動麻酔器を用いて一定の加圧で注入
麻酔の痛みは注射針だけでなく、麻酔液の注入圧力も影響します。
当院では電動麻酔器を使用し、一定の圧力で注入することで痛みを軽減しています。
麻酔液を温めて痛みを感じにくく
麻酔液は、品質保持のため冷蔵保存されていますが、注入時は体温程度に温めて使用しています。
冷たいままだと体温との差で痛みを感じやすくなるためです。加温には専用のウォーマーを使用しています。
痛みを感じにくい麻酔針の刺し方
麻酔時の痛みは針の刺し方にも影響されます。
当院では、粘膜に針を当てるように刺すことで、痛みを軽減しています。
超極細ドリルで削る範囲を最低限に
歯を削るドリルは細いほど精密な操作が可能です。
当院では超極細ドリルを使用し、感染した歯質のみを削るよう心がけています。
5倍速コントラで不快感を低減
歯を削る器具(コントラ)の「キーン」という音や振動が苦手な患者さんも多いです。
そこで当院では、通常の5倍速で回転するコントラを使用しています。
回転速度が速いと安定感が増し、音や振動が軽減されるため、治療中の不快感を抑えられます。
Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザーを用いた歯科治療
当院では、患者さんの負担を最小限に抑え、より快適な治療を提供するため、エルビウムヤグレーザーを導入しています。
エルビウムヤグレーザーは、歯を削る治療として認可された唯一のレーザーです。
水と組み合わせて使用することで、従来の治療に比べて痛みを大幅に軽減し、治療中の不快な音や振動もほとんどありません。
そのため、多くの場合、麻酔なしでの治療が可能です。
Er:YAGレーザーの特徴
- 痛みの少ない歯科治療が可能
- 「キーン」という不快な音がほとんどない
- 身体組織への負担が少ない
- 殺菌効果もあり治癒が早い
- 歯を最大限残すことができる
拡大鏡を使用した低侵襲治療
当院では、症例に応じて拡大鏡を使用し、拡大視野下で治療を行っています。
これにより、歯質の削る量を最小限に抑え、低侵襲な治療を実現しています。
拡大視野での治療は、切削量だけでなく歯への刺激も軽減し、痛みを抑える効果があります。
予防歯科で痛みを未然に防ぐ
優れた歯科医師でも痛みの完全な排除は難しいですが、虫歯や歯周病を予防できれば、痛みを伴う治療も必要がなくなる可能性も高くなります。
当院では、この「最高の痛みの緩和」である予防歯科に力を入れています。