【親子で実践!】おうちでできる楽しい口腔ケア習慣
前回のブログでは、「子どもの定期健診の大切さ」や「親子で歯医者さんに通うメリット」についてお伝えしました。
今回はその続きとして、おうちでできる親子の口腔ケアについてご紹介します。
歯医者さんでのケアと同じくらい、毎日の習慣がとても大切です。
子どもが歯みがきを楽しく続けられるよう、親子で一緒に取り組んでみましょう!
■ 子どもの口腔ケアの基本は「毎日・楽しく・一緒に」
歯みがきは、子どもにとっては「面倒」「つまらない」と感じやすい習慣のひとつです。
ですが、毎日のケアの積み重ねが、一生の歯の健康を左右するといっても過言ではありません。
小さいうちはまだ自分だけで上手にみがけないため、親御さんのサポートがとても大切になります。
■ 年齢別:おうちでのケアのポイント
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1〜3歳頃(乳歯が生えそろう時期)
- この時期は、歯みがきに「慣れること」が一番の目的です。
歯が生え始めたら、ガーゼや小さな歯ブラシでやさしくみがいてあげましょう。
歯ブラシをおもちゃ代わりに持たせて、遊びの中で歯みがきに触れるのも◎。
※怪我につながる恐れもありますので、歯ブラシを持たせている時は目を離さない様にしてください。
毎日の「仕上げみがき」は大人が必ずしてあげましょう。
無理に口を開かせたり、叱ったりせず、「できたね!」「がんばったね!」とほめてあげることが大切です。
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3〜6歳頃(歯みがき習慣をつける時期)
自分で歯ブラシを持ってみがく練習を始める時期です。
最初は短時間でもOK。「自分でみがけた!」という自信を育てましょう。
食べたらみがく、寝る前には必ずみがく、という「生活の中のルール」を意識。
この時期も仕上げみがきについても大人が続けてください。
仕上げみがきでは、奥歯のかみ合わせ部分や歯と歯の間を意識してていねいにしていただくことがポイントです。虫歯リスクを減らすためのフッ素入り歯みがき粉もおすすめです。
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小学生以降(永久歯が生えてくる時期)
- 自分でしっかりみがく習慣をつける大事な時期です。
朝・夜2回の歯みがきに加えて、フロスやうがいも取り入れてみましょう。
歯みがきのあとに大人がチェックして、磨き残しをアドバイスしてあげると◎。
仕上げみがきは小学校低学年くらいまでは続けるのがおすすめです。
少しずつ「自分で歯を守る」意識を育てていきましょう。
■ 楽しく続ける工夫を取り入れてみよう!
子どもが「歯みがきって楽しい!」と思えるような工夫をすることで、毎日のケアが習慣になります。
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歯みがきの歌や動画を使う
- YouTubeなどには、歯みがきソングやアニメもたくさんあります。
リズムに合わせてみがくと、苦手な子でもスムーズにできます。
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歯みがきカレンダーを作ってみる
- できた日はシールを貼る、イラストを描くなどして「頑張りをみえる化」することで、達成感が生まれます。
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親子で同じタイミングでみがく
- 子どもは親のまねをするのが大好き。
親子で鏡の前に立って、一緒に歯みがきすれば、楽しく続けられます。
■ おうちでできる+αのケア
毎日の歯みがきに加えて、こんなケアもおすすめです。
フッ素入り歯みがき剤やジェルの使用 →歯を強くし、虫歯予防に効果的です。
デンタルフロス →歯と歯の間の食べかすやプラークを除去。5歳くらいから親が使ってあげましょう。
仕上げ磨きのときに会話を →今日の出来事を話しながら、歯みがき=楽しい時間にしましょう。
■ 大切なのは、「完璧さ」より「続けること」
毎日のケアを、完璧にしようと思わなくても大丈夫です。
大切なのは、怒らず・焦らず・楽しみながら続けることです。
時にはうまくいかない日もあるでしょう。そんなときは「今日はできなかったけれど、また明日がんばろうね」と声をかけてあげてください。
歯みがきは、親子のコミュニケーションの時間にもなります。
■ まとめ
おうちでの口腔ケアは、子どもの健康な成長にとってとても大切な習慣です。
そしてそのケアは、「親子で楽しく一緒に」行うことが、いちばんのコツです。
自分の歯で、ずっとおいしくご飯を食べられるように。
小さな頃から歯を大切にする気持ちを育てていきましょう。
今日から始められる、親子の口腔ケア。
さっそく今晩の歯みがきタイムから、楽しく取り組んでみてくださいね!